キャリア別(DoCoMo,au,SoftBank)の仕様の違い
携帯サイトを構成する言語の変化とCHTML(i-mode)を取り巻く環境の変化で記述しましたが、3キャリア各社の端末のコンテンツ言語は変化してきています。
第三世代の言語は各キャリア共、XHTML Basicを採用していますが言語仕様は若干異なっていますが、近い将来共通仕様になるのではないでしょうか。
XTHML言語を用いると詳細なスタイル定義が可能となるので、コンテンツデザインが大幅に向上します。
新たに登場する公式サイトはXHTMLを採用しているものが多いので、デザイン的にも魅力的ですよね。
優れたデザインを構成できるXHTMLですが、旧機種では見ることができません。
例えば、DoCoMoのmova(50×系)はXHTMLに対応していません。
旧機種でも正常にコンテンツを表示する為にCHTMLが利用されています。CHTMLはau,SoftBankのゲートウェイサーバでも変換され、それぞれの端末に表示可能な形式に変換してくれる為、実質3キャリア共通の言語はCHTMLという事になります。
CHTMLを採用する事により、携帯コンテンツを構成する為の言語仕様の違いは少なくなりましたが、それ以外にも以下の仕様の違いがあります。
- 絵文字を表示する為の仕様の違い(同一キャリアにおいても機種により表示できる絵文字の種類が異なります)
- 表示できる画像フォーマット仕様の違い
各キャリアの絵文字仕様の違い
最もキャリアの違いを感じるのが絵文字です。キャリアにより絵文字の仕様は完全に異なります。
DoCoMoの絵文字は”基本絵文字”、”拡張絵文字”の二つに大別されます。
基本絵文字はDoCoMoのi-mode対応全機種で利用できる176種類の絵文字であり、拡張絵文字はi-mode対応HTML4.0以降の対応機種で利用できる76種類の絵文字です。
movaの504系以降は拡張絵文字も利用できるので、携帯コンテンツという視点から考えれば、携帯コンテンツで拡張絵文字を利用する事は自然だと思います。
DoCoMoの絵文字に関する情報は以下のサイトより参照できます。
i-mode対応絵文字情報
次にauですが、2007年現在、au絵文字の種類はタイプA~Dの4種類のグループに分類され、携帯端末の種類により利用できる絵文字タイプが異なります。
au絵文字の詳細は以下のサイトより参照できます。
au(ez)対応絵文字情報
絵文字数の最も多いタイプD(1~822の絵文字が利用可能)ですが、タイプDを利用できる機種はここ1~2年に発売されている機種です。
au(KDDI)というキャリアの特徴を考えると、機種買い替えが進んでいると思うので利用できる絵文字を検討するのは難しいのですが、『携帯サイトをつくろう.jp』ではタイプCを基準に考え、1~334と500~518のみを利用できるようにしました。
※2007年7月にシステムを稼動してからの半年間にau端末でアクセスされた機種を調べたところ全部で111機種あり、全ての機種がタイプDの絵文字を利用できる端末でした。
よって2008年3月末よりauでも全ての絵文字を利用できるように仕様変更しました。
これから携帯サイト作成システムを作ることを考えている方はタイプDの全絵文字を利用できるようにしても良いと思います。
最後にSoftBank(Vodafone)ですが、最も絵文字の数が豊富なのがSoftBankです。
SoftBank絵文字はパケット対応機種か否かで利用できる絵文字が異なりますが、携帯コンテンツ作成という視点から考えると全絵文字が使用できると考えても問題はありません。
SoftBank絵文字に関する情報は以下のサイトより参照できます。
SoftBank対応絵文字情報
上記のように各キャリアで利用できる絵文字を考えましたが、3キャリア対応の携帯サイトを考える場合、各キャリアの絵文字の中で更に共通して絵文字を選別する必要があります。
3キャリア共通で利用できる絵文字は、最も絵文字の数が少ないDoCoMoを基準として考える事が自然です。
DoCoMo以外のキャリアから送信されたメールの絵文字を変換する仕様が以下のDoCoMoサイトに掲載されていますので、絵文字変換仕様を考える際に参考になります。
他キャリアから送信されたメール絵文字変換仕様
URLのみですが、以下のサイトは絵文字変換仕様を検討する際に参考になります。
http://surf-style.us/manual3.htm
http://trialgoods.com/emoji/?career=i&page=1
『携帯サイトをつくろう.jp』では以下のルールに則り利用できる絵文字を検討しました。
- DoCoMoは基本絵文字、拡張絵文字の両方を利用対象とする。
- auはタイプDの1~334と500~518を利用対象とする。
※2008年3月に仕様変更し全ての絵文字を利用できるようにしました。
- SoftBankは全絵文字を利用対象とする。
- DoCoMoの絵文字変換仕様を参考に、上記各キャリアの利用対象絵文字で相互に変換可能な絵文字をシステム利用可能絵文字とする。
『携帯サイトをつくろう.jp』では相互に変換できない絵文字を”文字”として表示するようにはしませんでしたが、この方法も有効だと思います。
上記ルールにて検討した結果、以下の絵文字のみ利用できるようにしました。
※2008年3月末より新たに以下の絵文字をご利用いただけるように仕様変更しました。
ここまで色々と書きましたが、上記は携帯サイト構築システムで絵文字を変換する場合です。
auではi-mode互換機能がありますので(以下サイト)、この仕様を利用すれば容易に絵文字が利用できるかもしれませんね。(シュミレータは対応していないと思いますが)
auのi-modeとの互換性
各キャリアで利用できる画像フォーマット仕様の違い
携帯システムで画像を取り扱う場合、“画像フォーマット”、“画像サイズ”の二つに注意を払う必要があります。
画像フォーマットについては、国内の3キャリア共通で利用できるフォーマットが存在しない為、画像表示時にキャリア毎にフォーマット変換するか、或いは表示対象のキャリア用に予め画像フォーマット変換する必要があります。
DoCoMoではGIFフォーマットは全機種でサポートしていますが、JPEG画像はi-mode対応HTML4.0以降対応機種のみで表示可能です。
DoCoMo端末で表示可能な画像フォーマットの詳細は以下のサイトより参照できます。
DoCoMo端末の画像ファイルの対応について
DoCoMo端末の対応HTMLバージョン(スペック一覧)は以下のサイトより参照できます。
DoCoMo端末スペック一覧
mova端末の504系以降ではJPEGも利用できるので、実質JPEGは対応していると考えても良いと思います。
尚、PCコンテンツでは標準フォーマットになりつつあるPNGフォーマットですが、DoCoMoでは全機種対応していません。
au端末では超旧機種では対応していない機種もありますが、実質PNG256とJPEGに対応しています。左記フォーマットについては完全対応と考えても良いと思います。
au端末別の機種別対応画像フォーマットは以下のサイトより参照できます。
au端末機種別対応画像フォーマット一覧
SoftBank(Vodafone)は全機種PNGには対応しています。JPEGは一部の旧機種で対応していませんが、実質JPEGも対応していると考えても良いと思います。
GIFフォーマットに対応している機種は3GCのみです。SoftBankの3G比率は他社に比べると低いので、SoftBankでGIFをサポートしているとは言い難いと思います。(2007年初旬の情報)
以上の内容より、3キャリア共通の画像フォーマットとしてJPEGを利用する事ができます。(あくまで最も利用可能なフォーマットという意味です)
将来的にみればSoftBankの3G比率の上がってくるのでGIFの利用も検討できるのではないでしょうか
『携帯サイトをつくろう.jp』ではPNG,JPEG,GIF,BMPを利用できるようにしていますが、GIF以外のデータについては画像登録時にJPEGに変換し、GIFのみフォーマット変換せずに登録するようにしました。
GIF画像のフォーマット変換もできるのですが、透過GIFやアニメーションGIFの利用要望も多いと判断した為、SoftBankユーザには申し訳ないですがGIFもサポートすることにしました。
本システムでは上記のようにフォーマット変換を行い(GIFのみ無変換)、変換画像一つを格納するようにしていますが、キャリア毎に必ず利用できるフォーマットに各々変換するという考え方もできます。
例えば、GIFが登録された場合、DoCoMo用では無変換で利用し、auやSoftBankではPNGに変換するというものです。
確かに上記の仕様にすれば、全てのキャリアで確実に画像を表示できるようになりますが、画像フォーマット毎の特徴を活かしきれないことも事実です。
よって携帯コンテンツ作成を考える場合、どこまでの機種をターゲットにするのかを考慮する必要があります。
特に公共性のないコンテンツであれば当システムが採用しているレベルで良いと思います。
最後に画像のサイズですが、2007年現在に登場している端末の中で最大画面サイズ(横)は240pxです。
旧機種においても横幅が240pxの画像でも縮小して表示できるので、最大画像幅は240pxと考えるべきです。
『携帯サイトをつくろう.jp』では、横幅240pxを超える画像が登録された場合、240pxに縮小するようにしています。
アクセスされたキャリアの判別方法
3キャリア対応の携帯サイトで上記のように画像や絵文字を利用する場合、携帯コンテンツにアクセスされた際にキャリアを判別する必要があります。
キャリアの判別にはユーザエージェントを利用します。
開発する言語によりユーザエージェントの取得方法は異なりますが、HTTP REQUESTに必ず設定されています。
各キャリア毎のユーザエージェント情報は以下のサイトより参照できます。
DoCoMoユーザエージェント
auユーザエージェント
SoftBankユーザエージェント
ご存知の通りSoftBankはJ-PHONE⇒Vodafone⇒SoftBanktと変わっていますのでユーザエージェントも混在しています。
ユーザエージェントを参照するとキャリアの判別だけでなく、機種も判断できるのです。
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